- DEWKsを選ばなかった理由
- DINKsとDEWKsの違い
- 日本のDEWKsの割合
DINKsに似た言葉でDEWKsという言葉があり、聞き覚えのある人もいるのではないでしょうか。
DINKsもDEWKsも、多様化する現代の価値観によって生まれた言葉で、一つの家族の形を指します。
本記事では、私がなぜDEWKsを選ばなかったのか、を解説しています。
DINKsを考えているカップルや子どもを作るかどうか悩んでいるご夫婦の参考になるように執筆してうるので、ぜひ最後までご覧くださいね。

DINKsを選ぶのかDEWKsを選ぶのかでその後の人生は大きく変わる。あなたの選択の一助になれば、嬉しいな。
DEWKs(デュークス)とは?
DEWKs(デュークス)とは、Double Employed With Kids(子あり共働き)の頭文字をとった言葉です。
DINKs(ディンクス)とは、どのような違いがあるのでしょうか。
また日本でのDEWKsの割合も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
DINKsとDEWKsの違い
DINKsは夫婦共働きで子どもを持たないライフスタイルを指し、
DEWKsは婦共働きで子どもがいるライフスタイルを指すため、子どもの有無の違いが両者の主な違いです。
しかし単なる家族構成の違いに留まらず、両者には様々な違いが存在すると私は考えています。
- 経済的自由度
- 時間的な制約
- 自宅内でのストレス
- 全体的な生活のリズム
- 日々の変化や刺激
- 流行り物の情報
子どもが生まれると、大学卒業までの養育費、拘束される時間、育児に伴うストレスが発生し、日々の生活は子どもを中心に流れていくと思いますが、子育てをするという喜びを感じられ、毎日の生活に彩りが生まれると私は想像します。
DINKsになれば、育児にまつわる負担は一切なくなりますが、日々の生活に刺激はなくなり、流行り物の情報にも疎くなります。変化の少ない日常を退屈に感じる人もいるかと思います。
DINKs、DEWKsともにメリット/デメリットは存在します。
どちらが良い悪いではなく、両者には様々な違いがあるということしっかり理解し、夫婦の価値観や人生設計に基づいた選択をすることが大事です。

どんなライフスタイルを選んでも、いつかは後悔するかもしれない。けど、選択肢の違いを理解して考え抜いて選んだ人生は、楽しいものになっていくんじゃないかな。
「DINKs」や「DEWKs」という言葉に踊らされないように、自分と向き合った選択を選んでいきましょう。
DEWKsの割合は?
現在(2025年4月末時点)で、DEWKs家庭は日本でどの程度いるのでしょうか。
厚生労働省の「国民生活基礎調査の概況」を下記表にまとめたので、ご覧ください。
年代 | 夫婦のみ | 夫婦と未婚の子世帯※1 | ※1 のうち母の仕事あり |
---|---|---|---|
2004年 | 21.9% | 32.7% | 56.7% |
2013年 | 23.2% | 29.7% | 63.1% |
2022年 | 24.5% | 25.8% | 75.7% |
こちらの表を確認すると、2004年から2022年にかけて子あり世帯は減少傾向にあります。
それに対して子どものいる世帯で母親の就労率は上昇していることも確認できます。
この表は、専業主婦率の低下を意味し、DEWKsが増加傾向にあることを示しています。

100世帯あったら、2004年は約18世帯、2022年で約19世帯がDEWKsを選んでいる。共働きじゃないと生計が立てにくい、ということだね。
夫婦のみの場合、特殊なケースを除けば夫婦共働きだと予測できますので、子どもの有無に関わらず夫婦共働きを選択している家庭は増加傾向にあると考えられます。
近年の物価高を考えると、仕方がないかもしれません。
DINKsもDEWKsもライフスタイルの一つ!
DINKsもDEWKsもライフスタイルの一つに過ぎません。
両者に優劣はなく、DINKs/DEWKsの選択は、その夫婦にとって最善の幸せを追求した結果です。
夫婦の価値観や世情を鑑みて、どのような人生を歩んでいきたいかを二人で話し合って決めていきたいですね。

親が、世間が・・・と周りの意見や常識にとらわれると正しい判断ができなくなる。正しく判断できたら、どんなライフスタイルでも幸せになれるよ!
DEWKsを選ばなかった理由5選
ここでは、私がDEWKsを選ばなかった理由を紹介します。
あくまでもDEWKsを否定するものではなく、あなたの生き方の判断材料になるように執筆しました。
子どもと一緒に暮らすのか悩んでいる夫婦やカップルは、ぜひ参考にしてくださいね。
時間的制約が強くなる
DEWKsを選ばなかった理由の一つ目は、時間的制約です。
子育ては、24時間365日子どもを守る重大な任務です。
子どもが小さい時は、危険な行動をしないか見守っていないと行けないですし、大きくなっても週末は一緒に遊びに行ったり習い事の送迎などをする場合もあります。
自宅にいても勉強を見てあげたり、多くの時間を子供に費やすことになります。

生活の中心は全て子どもになる。時間の使い方も子どもを中心に考えないといけないね。
実際に子どもと一緒に暮らすことになれば、愛情が生まれ、多くの時間を子供に費やすことにも幸せを感じるようになると思いますが、私は自分のキャリア形成や妻との時間をより優先させました。
あるかもしれない未来よりも今目の前にある幸せをもっと大事に育てたい、という気持ちが私には強くありました。
その為には、時間の多くを妻や仕事に割く必要があったのです。
私がDEWKsを選ばなかった理由の一つは、今手にしている大事なものに自分の時間を注ぎたかったからです。
育児ストレスへの不安
DINKsとして生きることを選んだ理由の二つ目は、育児に伴うストレスへの不安です。
育児は喜びもあるでしょうが、同時に精神的な強いストレスを感じます。
実際に、株式会社キッズラインの調査レポートによると、9割以上が「育児についてストレスを感じる」と回答しています。
- 株式会社キッズライン:インターネットを使った女性支援事業、育児支援事業企業
- 会社概要:https://kidsline.me/corp/#company
- 調査対象:子育て中の男女
- :497名(女性:479名 男性:18名)
- 就労状況:
①共働き世帯70.0% ②片親のみ就労世帯22.5% ③ひとり親就労7.5%


株式会社キッズラインによると、自分の時間がないことが一番の育児ストレスとなっています。
私自身も、読書の時間や趣味の時間がなくなってしまうときっと強いストレスを感じてしまうだろうし、仕事で疲れた日に子どもの世話をするのは、苦痛と感じてしまうんではないかなと思います。

ストレスを感じてたままで、ちゃんと愛情を注げられるか、親としての行動を取り続けられるのか、不安に思っちゃったんだ。
やってみないと分からない、という意見もあると思います。
しかし育児は「やってみて失敗しました」では済まないと、私は考えています。
育児をやるなら覚悟を持ってやり抜かないと行けないなと、妻と結婚する前から考えていました。
経済的負担の増加
DEWKsを選ばなかった理由三つ目は、経済的負担の増加です。
保険比較サイト「保険比較ライフィ」を運営する株式会社ライフィによると、
幼稚園~大学生まで公立もしくは国公立に通わせた場合は、19年間で約1080万円、
全て私立に通わせた場合は、約2800万円の教育費が発生します。
- 事業内容:ウェブ制作、生命保険代理店事業など
- 会社概要:https://lify.co.jp/company/index.html
高校までの進路 | 大学卒業まで 養育費合計(19年間) ※単位:千円 |
---|---|
全て公立 | 10,775 |
全て私立(文系) | 27,759 |
全て私立(理系) | 27,977 |
これらの費用を月々に直すと、約5〜12万の負担が発生することになります。
これは学校に通わせるだけの費用になるので、この他に習い事や一人暮らしの家賃や生活費なども必要になるともっとコストは膨らんでいきます。
諸々を考えると私と妻の収入だけでは、到底まかなうことは無理でした。

子どもは可愛いな、欲しいなと思った。けど、経済的に苦しくなることは目に見えていたんだ。
我が家では、ギリギリの生活を送りよりも経済的に余裕がある暮らしを選択しました。
私は子どもが心から欲しいわけではなかった
DEWKsを選ばなかった理由四つ目は、私に子どもを持ちたいという強い願望がなかったことです。
私は妻と結婚前は子どもを持つ前提で、妻との結婚を考えていました。しかしその理由は「親のためにも産んだほうがいいだろうな」「友達も子どもいるし、自分もいつか産むんだろうな」という他人由来のものばかりで、前向きな「子どもが欲しい」ではありませんでした。
それに気付いた時、そんな気持ちで親になって子どもを最後まで幸せに育てることはできるだろうか、と悩みました。

育児に悩んだ時、他人のせいにして後悔する日がいつか来そうな気がしたんだ。
心から子どもを持ちたいと思えない自分に驚いたことを、よく覚えています。
世間体や社会的常識ではなく自分自身の気持ちに正直に向き合った結果、私はDEWKsを選びませんでした。

不甲斐ないことに妻を専業主婦にできるほどの収入は僕にはないんだ。だから共働きは結婚の絶対条件だった。
自分の人生を優先した
DEWKsを選ばなかった最後の理由は、自分の人生を優先したからです。
時間がなくなる、育児への不安、経済的な不透明さ、子どもが心から欲しいわけじゃないなど、色々と説明してきました。
しかしどれも「子どものためなら」と言う気持ちがあれば、なんとでもなると思います。
私は自分の幸せについて考えた結果、「子どものため」よりも「自分のため」を優先すべきと結論づけました。

「子どものため」=「自分のため」の人もいると思う。けど僕はそこが紐づかなかったんだ。
初めは妻の「子どもいなくていいかも」の一言でしたが、二人で考え、二人で決めた自分たちなりの幸せを追求していきたいと考えています。
何を選ぶかは自分次第
妻との二人きりの人生を歩むことを決めて、3年以上が過ぎました。
喧嘩をしてギクシャクすることもありましたが、今は強い多幸感を感じて生きています。
それはDEWKsを選ばなかったから幸せを感じているのではなく、自分たちなりに真剣に考えて人生を選択したから幸せを感じているんだと思います。

自分で選んだ人生を一生懸命生きていたら、幸せを感じることはできるんじゃないかな。
DINKsもDEWKsも、自分たちの幸せを考え、自分たちなりの「家族」の形を作っていっているはずです。
出来上がっていく「家族」の形は、きっとどちらも素敵で綺麗な形をしています。
何を選んでどう人生を歩むのかは、自分次第です。
できるだけ後悔のないように選択していきたいですね。
まとめ
本記事では、現役DINKsである私がDEWKs(デュークス)を選ばなかった理由についてまとめました。
DEWKsとは、Double Employed With Kids(子あり共働き)の頭文字をとった言葉です。
子どもを作らないなんてずるい!と言われることもありますが、子どもを作らない選択をしたのも理由があります。
私のようにDINKsかDEWKsか悩んでいる方は、常識や世間体ではなく、自分たちの価値観と向き合って選択してくださいね。

自分とパートナーがどんな人生を歩みたいのか、しっかり話し合ってみてくださいね。
DINKsずるい!と言う意見に対する私の考え方をまとめた記事もあります。
そちらも是非ご覧ください。
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